【論文】磨くだけじゃない時代へ ―犬の歯周病進行を遅らせるCPC&白金ナノのチームプレー
主な研究者:
獣医学部 准教授 福山 朋季
この研究は、犬に多く見られる歯周病(歯ぐきが腫れたり歯が抜けたりする病気)を、もっと効果的に予防する方法を探したものです。
研究者が注目したのは「CPC」という殺菌成分と「白金ナノ粒子(PT)」という極小の金属粒子を組み合わせることでした。 まず試験管での実験では、犬の歯周病の原因となる細菌 Porphyromonas gulae の増殖がCPCとPTを合わせた処理で強くおさえられました。さらに、口臭のもと(硫黄のニオイ成分) も短時間の処理で減らすことができました。 また、細菌が引き起こす「炎症を促す物質」の増加もCPC+PTによって防げることが分かりました。 次に実際の犬で実験を行ったところ、歯石を取った後に毎日この成分を使ったケアを続けることで、歯ぐきの炎症、歯垢の付着、口臭、細菌の活動が抑えられる ことが確認されました。
研究のまとめとして、CPC+PTを使ったデンタルリンスは「歯みがきや歯科医院での歯石取りに加える補助ケア」として役立ち、歯周病の進行を遅らせる可能性があると示されています。 ただし、研究者は「歯ブラシでのケアや定期的な歯石取りが最も大切」であることも強調しています。
論文タイトル:
Cetylpyridinium chloride and platinum nanoparticles effects in dogs with Porphyromonas gulae-infected periodontal disease
論文掲載URL:
https://link.springer.com/article/10.1007/s11259-025-10945-z
DOI:
https://doi.org/10.1007/s11259-025-10945-z








