2026.09.04NEW獣医学部
【論文】黒いクコの実でかゆみを撃退?アトピー肌を守る力を調査!
NEW獣医学部
2026.09.04
主な研究者:
獣医学部 准教授 福山 朋季
この研究では、モンゴル産の黒クコの実(Lycium ruthenicum)から作ったエキスが、アトピー性皮膚炎のような肌の炎症やかゆみを改善できるかを調べました。黒クコには、体の細胞を傷つける「活性酸素」を減らしたり、炎症を抑えたりする成分が多く含まれています。
まず、人の皮膚の細胞を使った実験で、黒クコのエキスを加えると、紫外線によって増えた活性酸素が減り、肌を守る働きに関係する物質が増えることが分かりました。また、炎症を起こした細胞では、炎症を強める物質の量も減りました。
さらに、アトピー性皮膚炎に似た症状を起こしたマウスの皮膚に黒クコのエキスを塗ったところ、肌から水分が失われる量や皮膚の厚み、免疫細胞の集まりが減り、炎症に関係する物質も少なくなりました。さらに、かゆみを感じる神経の反応も弱くなりました。
この研究から、黒クコのエキスを肌に塗ることで、肌を守りながら炎症とかゆみを抑えられる可能性が示されました。今後、アトピー性皮膚炎の新しい自然由来の治療法として役立つことが期待されます。
論文タイトル:
Topical Mongolian Lycium ruthenicum extract attenuates oxidative stress, inflammation, and itch signaling in atopic dermatitis models
論文掲載URL:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcbn/79/1/79_26-41/_article
DOI:
https://doi.org/10.3164/jcbn.26-41








