教授 坂上 元栄
獣医学部 獣医学科
- 所属と主な研究内容
- 初代細胞培養、神経細胞、神経膠細胞、細胞分化、成長因子、毛、毛色、模様
- 担当科目
- 獣医組織学(分担)、獣医発生学(分担)、獣医組織学実習、動物機能解剖学、動物発生学、動物解剖・生理学実習
プロフィール
たった一つの受精卵(細胞)から"からだ"全体が出来る過程には、細胞が増えることが必要です。増えた細胞は、次に必要な機能を持つ細胞に分化します。一方で、無駄に増えた細胞や途中で役割が終わった細胞は、積極的に死んで除去されます。これを繰り返して、"からだ"が完成します。
仮に細胞の増殖が妨害されたり、刺激されたりしたら"からだ"作りは、どうなるでしょうか? 細胞死についても、死ぬはずの細胞が生き残る、または必要以上に細胞が死ぬとなったら? 予定とは違う"からだ"になるでしょう。
神経を構成する細胞である神経系細胞についても同様なことがいえます。私は、この神経系細胞における細胞死抑制、促進、そして細胞分化の三つの段階に注目しています。神経系細胞(神経細胞や神経膠細胞)が、"からだ"内外に存在する物質が三つの段階にどのような影響を及ぼすのかについて細胞レベルでの研究を行っています。