助教 楜澤 共生
獣医学部獣医学科
プロフィール
大学を卒業後は、牛の診療をする仕事をしていました。牛が病気になると、畜産農家さんは治療代を支払います。どんなに頑張ってミルクを搾っても、どんなに質の良いお肉を生産しても、その裏でたくさんの治療代を支払っていては、畜産経営が成り立ちません。また、ミルクもお肉も、食品であり人の口に入るものなので、産業動物(家畜)の健康は人の食の安全を守る上で非常に重要です。産業動物の病気を予防し、健康を維持するための学問が動物衛生学です。
産業動物の病気の中でも、毎日搾乳をする乳牛の乳房炎という病気は、酪農において非常に大きな問題となっています。とても大きなテーマですが、まずは小さなところから、ひとつずつ知見と経験を重ね、現場の問題解決につながるヒントを探していきたいと考え、日々研究に取り組んでいます。